なんとなくお腹の調子が良くない、便秘や下痢気味、風邪を引きやすいという方はとても多いです。
今回はその症状を改善する期待が持てる成分「グルタミン」のご紹介です。
グルタミンとは
グルタミンとはアミノ酸の一種です。
アミノ酸は必須アミノ酸という体内で生成できず、摂取しなければならない物と、非必須アミノ酸という体内で生成できるものがあります。
グルタミンは非必須アミノ酸ではありますが、足りなくなることがあるため、準必須アミノ酸とも呼ばれています。
グルタミンの働き
消化管サポート
グルタミンは消化管をサポートする作用があります。
グルタミンは小腸や大腸の粘膜のエネルギー源となります。
腸を健康に保つためにもグルタミンは必要不可欠です。
☆最近話題のリーキーガット症候群(腸に穴があいてしまい、有害物質等を身体が取り入れてしまう疾患)にもグルタミンは改善効果があるという報告があります。
☆10年くらい前から増えているSIBO(腸内細菌異常症候群という、本来は細菌の数が少ない小腸に増殖しお腹が張る、ゲップが出る、便秘や下痢があるなどの症状が出る疾患)にも効果があるのではないかと言われています。
免疫力向上
また、グルタミンには免疫力を向上させる作用があります。
リンパ球や好中球、マクロファージ等の免疫系の発育と増殖の促進をしてくれるためです。
また、運動をする方は運動後に一次的に免疫力が下がってしまうため、運動後にグルタミンを摂取することをおすすめします。
抗ストレス作用
GABAという神経伝達物質がありますが、これは抑制性の神経伝達物質と言われており、興奮を鎮める・リラックスをする等の働きがあります。
グルタミンは体内でグルタミン酸となりますが、このグルタミン酸がGABAの原料になります。
つまりグルタミンは間接的にストレスを鎮める手助けをしてくれていることになります。
グルタミンが多く含まれているもの
食材
グルタミンが多く含まれる食材は昆布やわかめ等の海藻類となります。
野菜ではトマト、豆類では大豆に多く含まれます。
サプリメント
グルタミンを食材のみから多く摂るのはなかなか大変です。
グルタミンは主に粉末で販売されており、ほとんど味もないので、飲みやすいかと思います。
食品添加物が含まれていない、原材料がグルタミンのみの物を選びましょう。
ちなみに上記の写真のグルタミンは iHerb というサイトから購入可能です。
※過剰摂取は身体の不調を招く可能性があるため、気をつけましょう。
※グルタミンの摂取をおすすめできない場合もあります。詳しくは当院スタッフにお尋ねください