先日、歯が痛くなってしまいました。
かかりつけの歯科に問い合わせると、自分の都合に合うところだと、
診てもらえるのは、4日先とのこと。
なんとも、憂鬱な時間が流れ始めたのですが、
「鍼灸で痛みをやわらげることは出来ないだろうか?」
という考えが、ふと、頭をよぎりました。
早速、合谷という経穴(ツボ)にお灸をしてみました。
(場所は、人差し指と親指の骨が合流する所からやや人差し指よりで、親指で押したときズーンと響くところ。)
すると、効果てきめん!
お灸をすえたのは、夜だったのですが、翌朝、痛みは気にならない程度に。
合谷は、麻酔なしで歯の治療をする際に、歯科医がそこに鍼を打つこともある経穴だと、聞いたことがあります。
合谷は四総穴の分類では、顔面の症状の主治穴ということなので、「歯痛に合谷。」とする向きもありますが、
歯痛に関しては、下の歯の時に使うことになっています。
下の歯は、手の「陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)」に属し、
上の歯は足の「陽明胃経(ようめいいけい)」に属する、からです。
(合谷は大腸経の経穴。)
気をつけるべきは、歯痛に関しては、鍼灸で、痛みのコントロールをするのみで、
虫歯を治すわけではありません。
しかるに、筆者のように、すぐに、歯医者に行けない時は、ありがたい経穴です。
今回は、文字通り、身にしみました。
(お灸が出来なければ、親指などで、押して上げると良いです。)
なお、この合谷というツボ、けっこう万能で、
頭痛、など、頭部の病気、
視力や目の病気、
鼻炎、蓄膿症、花粉症、
いびき、
難聴、耳鳴り、
めまい、
咽喉痛(のどの痛み)、
首や肩のこり、五十肩、寝違え、腕や手の痛み、
便秘、下痢など、胃腸の症状、
無気力、神経過敏、精神不安、ストレスなど、精神的な不調、
美容、
生理痛、
かぜ、
高血圧、
睡眠障害、
物忘れ、
腎臓の疲れ、
などにも効果があると言われています。
いわゆる「痛気持ち良い」程度に、押してみては、いかがでしょうか?