以前妊活に必要な栄養についてで鉄分の重要性を紹介させて頂きました。
妊活には鉄分が大事であること、妊活中でない方でも、基本的に女性が鉄分不足であり摂取をするべきであること、その対処法をお伝えしました。
当院ではレバーをおすすめすることが多いですが、味が苦手な方が多いようです。
そこで今回は食事やサプリとは別の鉄分摂取法をお伝え致します。
食品の鉄分含有量は以前より減少している!
文科省がまとめた日本食品標準成分表が2015年に改定されましたが、ひじきの鉄分含有量が2000年の値の9分の1まで減少しました。
これは鉄鍋を使用する家庭が減少したため、鉄分が調理器具から摂取することができなくなったためだと言われています。
現代人は鉄分を摂取する機会が少なくなっていることが分かります。
調理器具から摂取をする
鉄鍋、鉄のフライパンを使用することで鉄分の摂取が可能となります。
非ヘム鉄であるために吸収率は高くありませんが、日常的に鉄分の摂取ができるという点はとてもいいと思います。
また、鉄鍋は中華鍋等でもよく使われていて、強い火力での調理にも向いています。
しかし、重いのと、錆びないようにするための手入れが必要、洗剤が使えないなど扱いが少し難しいところがあります。
簡単に鉄分が摂取できる鉄たまご
鉄の調理器具でなくても手軽に鉄分が摂取できるのが鉄たまごです。
文字通り玉子の形をした鉄の塊です。
鍋に入れて調理をすると、沸騰時に水1リットルに対し0.042mgの鉄分が抽出されるそうです(右の写真の鉄玉子の場合)。
お鍋の時、お味噌汁の時、お茶を入れる時など、用途に合わせて使用する事で、少しずつ鉄分を小まめに補給できます。
当院のスタッフが使用しましたが、鉄玉子を使用した調理でも味や匂いに変化はみられませんでした。
使用後は水分を拭き取る、錆が出た場合はお酢につける等多少の手入れは必要ですが、とても使いやすいためおすすめです。
是非お試しください。