低血糖症というと、だるさや動悸、頭痛などを思い浮かべますが、実は腰痛にも関与する可能性があります。
今回はなぜ低血糖症が腰痛を発症するのかを書かせて頂きます。
低血糖症の状態
文字通りなんらかの原因があり、血糖値が下がってしまう状態です。
色々な細胞が糖分を栄養とするため、様々な影響を受けます。
低血糖症の症状
血糖値が下がってしまい、特に影響を受けるのが脳です。
脳は糖分(グルコース)のみを栄養とするため、それが少ないと代謝ができなくなります。
血糖値の低さによって症状の程度は異なります。
弱い程度:あくび、空腹感、イライラ
強い程度:頭痛、吐き気、手の震え、動悸、昏睡
低血糖症の原因
・自律神経の機能低下
・膵臓からインスリン(血糖値を降下させるホルモン)過剰分泌
・甲状腺機能の異常、糖尿病、貧血等で血糖やホルモンの調整が異常
・アルコール過多
・血圧降下剤の影響
様々な原因が考えられますが、普段の生活の中で糖質・脂質の多い食品を多く食べている事が多い気がします。
特にチョコレートやケーキといった甘い物を多く食べている方は注意が必要です。
低血糖症で腰痛になる理由
糖分を口から摂取するなどで血糖値が上がると、膵臓からはインスリンという血糖値を降下させるホルモンが分泌されます。
この膵臓は内臓ー体性反射(内臓の状態が体表に出現するようなもの)という原理で広背筋という背中の筋肉と大きく関わっています。
膵臓のインスリンが過剰分泌されると広背筋に過緊張(筋肉がかたくなる)の症状がみられます。
また、低血糖は軽度であればだるさ等の症状が出現し、背中が丸くなる・骨盤が後ろに下がる・顎が出る等姿勢が悪くなりやすく、これも背中の筋肉に負担がかかります。
これらの影響により低血糖であれば腰痛は出現しやすくなります。
予防するには?
- 糖質・脂質が多い食品を避ける
- 食物繊維の多いものからとる
- タバコ・アルコールを控える
- ストレスを溜め込まない
- ほどよく間食(2~3時間間隔)(ナッツ類などがよい)をする
これらの事に注意して、膵臓に負担をかけないようにしていくと予防できます。
いかがでしょうか?
腰が痛いと悩む人が多い腰痛、意外な所にも原因があるかもしれませんので、少し気をつけてみていかがでしょうか?