若い女性の間で、お灸が人気
最近、若い女性の間で、お灸が流行っているそうです。
お灸は、冷え性や、むくみ、生理痛など、女性に多い症状を和らげることに向いていたり、
不妊治療にも使われるため、
時々、女性向けの雑誌にも紹介されているようです。
お灸の歴史
6世紀に中国から日本に伝えられたというお灸は、江戸時代に、日本独自のスタイルが確立し、医者はもとより、庶民の間でも盛んに行われるようになりました。
「奥の細道」の作者、松尾芭蕉は、「足の三里に灸をすえない人と一緒に旅をするな。」と言ったそうです。その当時、庶民の旅は自分の足だけが頼りです。
足の疲労回復と、胃腸の調子を整えることなどに効果があるとされる、足三里というツボ。ここにお灸しない人は、疲れを残したり、お腹をこわしたりして、足手まといになると考えたのでした。
しかし、明治時代になり、政府が西洋医学を奨励したことで、灸は衰退していきます。
ところが、21世紀に入ってからは、慢性期、急性期の痛みのコントロールや、ストレスによる疾病へのお灸の効果が見直され、西洋医学の治療の現場でも活用されるようになり出しました。
WHO(世界保健機関)もいくつかの病気や怪我を、鍼灸の適応になると認めています。
お灸で妊活
当院では、鍼灸で、不妊治療をする時は、必ず、お灸をします。
昔から「女の病ひには腰に灸せよ。」と言われています。
体に「冷え」があると、生殖機能を低下させて、不妊につながってしまうことは、よく言われていることですね。
ぎっくり腰でお灸治療
先日、ぎっくり腰になったと言って、辛そうに来院された患者様がいらっしゃいました。前かがみで歩くのもやっとです。仰向けにしろ、うつ伏せにしろ、こんな時は、横になることも困難。そこで、ベッドに座らせて、足に左右それぞれ3ヶ所づつ、背中から腰にかけて、4ヶ所ほど、お灸をしました。すると、どうでしょう。まっすぐ立って、普通に歩き出しました。
お灸の威力はすごいです!